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    もんじゅの危険性と問題性について

    もんじゅの核燃料の取り出しがやっと終わったそうですもんじゅは、もんじゅを運転する側の人達の点検漏れが多発し、兆単位のお金と大変な労力をかけたけれども、何の成果も得られずにオワコンになり、再度兆単位のお金をかけて廃炉を開始し、現在は核燃料の抜き取り作業を行っている最中で、核燃料の抜き取り作業は順調に進んでも2022/12まで続く予定となっています。
    したがって、もんじゅは未だに大変大きな危険性が残されていますが、もんじゅの危険性と問題性についてご存じない方のために、ここでまとめておきたいと思います。
    もんじゅは高速増殖炉用のMOX燃料を使用するため、プルサーマル運転の危険性と問題性についてと共通の危険性と問題性がありますが、さらに、
    (1) 高速増殖炉用のMOX燃料は、軽水炉のプルサーマル運転用のMOX燃料よりプルトニウムの割合が高いので、いろいろな意味でプルサーマル運転より危険性が増す。
    (2) 「プルトニウムの増殖」という夢物語のために核分裂に高速中性子を使用する必要があり、中性子が減速しにくいナトリウムを高温の液体にして冷却材として使用しているので、事故が起きると核燃料を水で冷やす事が出来ず、当然軽水炉のようなECCSも存在しない。*1
    (3) 高速中性子を使用するので核分裂が起きにくく、さらに核燃料の被覆材を腐食防止対策のために中性子を吸収しやすいステンレス製を使用している関係で、核燃料の間隔を狭くしてぎゅうぎゅう詰めにしているので、大変危険である。
    (4) 小林圭二さんによると、もんじゅはボイド係数(ATOMICA)が正である可能性があり、原子炉が暴走する可能性が高いが、私の福島第一原発の3号機の爆発についてが正しければ、原子炉が暴走した場合に容易に核爆発する可能性がある。
    (5) 高温の液体ナトリウムを使用する関係で配管は耐腐食性が高くて膨張係数が大きなステンレスを使用している関係で、熱衝撃による配管の亀裂防止のために配管を軽水炉より薄くしているので、地震や配管の減肉等によって配管の破損が起きやすく、破損した配管からナトリウムが大量に漏れて火災が発生し、過酷事故に発展する可能性がある。*2

    (6) 原子炉容器や1次冷却系や2次冷却系の点検のためにはナトリウムを完全に抜き取る必要があり、原子炉容器や1次冷却系や2次冷却系を真面目に点検しょうとすると、かなりの手間と期間かかってしまう。*3
    (7) 小出裕章さんによると、もんじゅ内の液体ナトリウムを循環させるために、電熱器でナトリウムを液体化させて配管内を循環させているとの事なので、もしこの事が事実ならば、これまで膨大な電力を無駄に消費して来た事になる。*4 *5

    (8) 2次冷却系の冷却材はナトリウムで3次冷却系の冷却材は水なので、これらの間にある熱交換器にほんのわずかな穴が開いただけでも大火災が発生する可能性がある。
    (9) 1994年の4月に初めて臨界に達成して1995年12月に2次冷却系の温度計の破損によってナトリウム漏洩が起きて火災が発生して15年程度停止状態になり、2010年に運転を再開したところ機器の故障で臨界に到達する前に停止してそれ以降もんじゅは運転出来なかったが、日本は「プルトニウムの増殖」という、核大国のアメリカやイギリスやフランス等でさえ困難で危険であるため諦めた夢物語を無謀にも追求したため、失敗は最初から約束されていた。*6
    (10) 核燃料を全て抜き去っても、放射化されたナトリウムを処分法が確立されていないため、処分法が確立されるまでは放射化されたナトリウムはもんじゅ内に残り続ける。*7
    と言ったところですが、これで、もんじゅの危険性と問題性についてご存じなかった方は、参考になったでしょうか。

    *1 もんじゅは停止中でも、何らかの原因でナトリウムで炉心を冷やせなくなったら、ナトリウムが燃え尽きるまでは殆どなすすべはないという事です。
    *2 もんじゅは大して大きくない地震でも配管が破損する可能性があり、もし配管が破損した場合、例え停止中でも炉心内に高速増殖炉用のMOX燃料が存在していれば、(4)で指摘した通り核爆発が起きる可能性があるし、プルトニウムや劣化ウランや放射化されたナトリウムが燃焼する等して大気中に大量に放出する可能性があるし、炉心内に核燃料が存在していなくても、放射化されたナトリウムが燃焼して大気中に大量に放出する可能性があります。

    *3 もんじゅ炉内に10カ月 落下の装置公開を見ると、炉内中継装置のピンの破損が発見された時も、もんじゅを運転する側は、原子炉容器内を点検せずに問題はないと断定していましたが、結局はこの事がもんじゅの止めを刺したのではないでしょうか。
    *4 文字起こし たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章(福島 原子力発電所事故による汚染まとめ)を見てください。
    *5 もんじゅは核燃料を全て抜いても直ぐにもんじゅのナトリウムの加熱を停止出来るかどうかは、私には分かりません。
    *6 詳しい話は、もんじゅ(Wikipedia)を見てください。
    *7 *2の後半部分を見てください。
    Yahoo!知恵袋[q13254808068]で質問して見ました。
    追記:
    【独自】米高速炉計画に日本参加へ…「もんじゅ」の技術共有、国内建設にも活用(読売新聞 2022/01/01)という話が出て来て、ネットでは、もんじゅを廃炉にすべきではなかったというようなとんでもない意見まで飛び出しているようですね。
    追記2:
    追記3:
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