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    セシウムの恐ろしさについて(2)

    大学ジャーナルの乳児の複雑心奇形手術、福島原発事故後に全国で増加 名古屋市立大学が調査という情報がありますが、ベルゴニー・トリボンドーの法則(Wikipedia)という有力な情報がある事が分かりましたので、セシウムの恐ろしさについてさらに説明を追加したいと思います。
    ベルゴニー・トリボンドーの法則は、「放射線の影響は、(1)細胞分裂頻度が高いほど、(2)将来行う細胞分裂の数が多いほど、(3)形態および機能が未分化なほど、強く現れるというものである。」というものですが、胎児の組織はすべてこの条件に当てはまります。*1
    そして、この情報より前に提示してもらったConcentrations of 137Cs radiocaesium in the organs and tissues of low‑dose‑exposed wild Japanese monkeysのP3目のグラフを見ると、セシウムは筋肉に一番蓄積され心臓はその半分程度のようですが、心臓を形成している最中の胎児の心筋細胞は細胞分裂を行っているため、細胞分裂を行う骨格筋と同様にセシウムが蓄積しやすいと考えられます。
    また、セシウムはカリウムと化学的な性質が似ているという事も知られています。
    したがって、福島第一原発事故で大量に放出されたセシウムが胎児の心臓の形成期に心筋に大量に蓄積し、セシウムの放射線によって胎児の心筋を部分的に死滅させて複雑心奇形を引き起こしたのではないでしょうか。

    また、セシウムの恐ろしさについての(5)でも記した通り、セシウムはチェルノブイリ原発でセシウム心筋症を発症する事は知られていましたが、胎児の心筋の形成にも悪影響を与えると考えるべきではないでしょうか。
    *1 ベルゴニー・トリボンドーの法則は、てくてくブログの食卓の放射能汚染から身を守るにはの「4.小さい子のいのちを守ること」の内容を支持している事に注意してください。
    追記:
    被曝ニホンザルは訴える(Level7 NEWS 2018年8月1日)も見てください。

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