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    どうしてトリチウムは危険なのか(2)

    どうしてトリチウムは危険なのかに続き、トリチウムの危険性について、さらに説明したいと思います。
    再処理工場では、使用済み核燃料をせん断して化学的に分解するので、原発よりも大量にトリチウムを放出する事が分かっています。*1
    政府や電力会社がトリチウムに害はないと言っているので大丈夫だと思っている方がいらっしゃると思いますが、原発稼働後、約6倍に増加(壱岐新聞 2019.3.05)高い白血病死亡率、玄海原発の影響か(壱岐新聞 2019.2.20)ラ・アーグ再処理工場周辺の白血病、 消えない疑惑、(ACRO 1999.12.30)原発通信1070 通常運転時の健康被害2という話が出ています。
    つまり、どうしてトリチウムは危険なのかで説明した通り、トリチウムはDNAの二本鎖切断を起こしやすいと考えられるため、上記のような被害が多発しているのではないでしょうか。
    尚、玄海原発はPWRだからトリチウムの放出量が多く、九州北部はさらに中国のPWRや韓国のPWRと重水炉から出る大量のトリチウムの影響もあるため、トリチウムの影響が大きいのではないでしょうか。*2 *3 *4 *5
    *1 詳しい話は、核燃料の再処理の危険性と問題性についての*1を見てください。
    *2 PWRの圧力容器内の温度や気圧はBWRより高くて、BWRのように再循環系による気泡制御で核分裂の二次的な反応制御が出来ないので、一次冷却水にホウ酸水を添加してホウ酸水の濃度調節で核分裂の二次的な反応制御を行っていますが、中性子を減らさないようにするためにほう酸の添加に伴うpH制御で7Liで構成される水酸化リチウムで行っていると考えられるので、水酸化リチウムのリチウムの核分裂やホウ酸水のホウ酸の核分裂によってBWR以上にトリチウム水が生成されますので、三重水素#トリチウムの生成(Wikipedia)を見てください。
    *3 韓国のHWR(重水炉)はカナダ製でPWRと殆ど同じ構造であるため、ホウ酸水と水酸化リチウムを使用しているし、重水を構成している重水素は中性子を一つ吸収しただけでトリチウムになるため、PWR以上にトリチウムが生成されます。
    *4 BWRとPWRのトリチウムの放出量の違いは、哲野イサクさんの<参考資料>日本の発電用原子炉トリチウム放出量 (2002年~2012年度実績)を見てください。
    *5 トリチウムの影響は白血病や悪性リンパ腫や乳がんの形で現れている可能性が高いのではないかと思いますが、臓器・組織の放射線感受性(環境省)を見てください。
    追記:
    どうしてトリチウムは危険なのか(3)も見てください。
    追記2:
    HTVL-1とトリチウムの何らかの相乗効果によって、九州北部で白血病が多くなっている可能性もあるかもしれないですね。
    尚、韓国のトリチウム汚染については、[社説]月城原発のトリチウム流出、徹底した真相究明を(HANKYOREH 2021-01-12)を見てもらいたいのですが、これだけ酷いと、九州だけではなくて沖縄にまで影響している可能性がありえるのではないでしょうか。
    追記3:(2022/1/5)
    ホウ酸が核分裂してトリチウムが出来る事を見逃していましたので、*2にこの事を追加しました。
    追記4:(2023/8/27)
    過去に参加した原発集会の話を思い出し、*5に乳がんを追加しました。
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