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    低線量被曝の危険性について

    100mSv未満の線量なら発がんリスクなし(日経メディカル 2011/03/29)によると、2011/3/28の国立がん研究センターの緊急記者会見で、「100~200mSv以下の低線量域では、広島・長崎の原爆被爆者においても明らかな発がんリスクの増加は確認されていない」という驚くべき話が出たようですが、また、私はこの事自体は何かトリックがあると思っています。
    広島・長崎の原爆による被爆のように一度に大量の被曝を受けた場合と少量の被曝を長期間受けた場合の話は全く違うと思いますので、低線量被曝のリスクが明確に(HUFFPOST 2015年10月08日 2016年10月07日更新)民間機乗務員のがん発生率、一般平均より高い傾向 米研究(AFP 2018年6月27日)を見てもらえないでしょうか。*1 *2
    単純に考えれば、発がん率={DNAががん遺伝子に変異する確率}×{体内の免疫機構ががんを見逃す確率}になると思いますが、{DNAががん遺伝子に変異する確率}は、当然DNAの変異の回数が多くなればなるほど高まるはずだから、同一条件なら、放射線による被曝量に比例して発がん率が上昇するに決まっているのではないでしょうか。*3
    尚、てくてくブログの食卓の放射能汚染から身を守るにはの「4.小さい子のいのちを守ること」を見れば分かりますが、年齢が若いほど被曝の影響が大きい事に十分な注意が必要です。*4
    *1 HUFFPOSTの報道では、固形がんの影響は認められなかったとの事ですが、調査結果は外部被曝のものである事と臓器・組織の放射線感受性(環境省)の内容が反映されている可能性が高い事に注意してください。
    *2 AFPの報道では、白血病は記されていない理由は、白血病はもともと罹患率が低いため、調査対象者の中にたまたま白血病に罹った人がいなかっただけかもしれないし、固形がんの結果が食い違うのは、高高度飛行での被曝では、電離密度(LET)が高いが故に有害なX線の被曝量の割合が多い事が関係した可能性があるのではないでしょうか。
    *3 高線量の場合は、放射線で免疫系がやられてしまい、{体内の免疫機構ががんを見逃す確率}が上がるので、発がん率は急上昇するのではないでしょうか。
    *4 大宝保育園の乳癌の低年齢化の不思議を見てください。
    追記:追記2:
    X線による外部被曝の影響が思っているより多い事が分かりましたので、どうしてX線は危険なのかを見てもらいたいのですが、日本のがん患者が増えているのは、原発や再処理工場から出る放射性物質だけでなく、医療被曝の増加も大きな一因となっているかもしれないですね。
    追記3:
    原発労働をされている方や原発労働を考えている方は、どうして中性子線は危険なのかを見てください。
    追記4:
    追記5:
    高線量で短時間被曝するよりも、低線量で長時間被曝した方が危険である事については、宮城県の低線量放射線の身体的影響についてのP38~41を見てください。
    追記6:
    X線の電離密度(LET)が高い事については、どうしてX線は危険なのかを見てください。
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