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    原発の発電コストは本当に安いのか(3)

    福島第一原発事故、東電の賠償額10兆円超える(Net IB News 2021年03月02日)だそうですが、原発の発電コストは本当に安いのか(2)の続きとして、10兆円という金額の意味について大雑把に考えて見たいと思います。
    昔の電気代は全く分かりませんが、仮に電力の単価を1kWhを25円とすると、10兆円/25円=4000億KWhになります。
    この値を単純に福島第一原発の稼働開始から事故発生までの40年で割った場合、一年あたり100億kWhとなります。
    一年を時間で直すと、365.25日×24h=8766hとなり、100億kWh/8766h=約114万kWとなるので、定期点検や臨時点検での原発の停止期間を適当に考慮し、且つかなり大雑把に考えると、10兆円という金額は、福島第一原発の6基中の2基が約40年間かけて発電した電力の売上高ぐらいになるのではないでしょうか。*1
    そして、もしこの計算が正しいとすると、再処理や処理済みMOX燃料の冷却や廃炉や何億年にも及ぶ放射性廃棄物の保管等を真面目に考慮しなければ、福島第一原発は、約40年間稼働して10兆円程度(一年あたり約2500億円程度)の利益を出した事になるのではないかと思いますが、この利益は、事故の賠償で全て吹っ飛んでしまった事になったのではないいでしょうか。*2
    また、福島第一原発の建設費用や人件費や事故対応費用や廃炉費用や使用済み核燃料の処分費用や何億年にも及ぶ放射性廃棄物の保管費用等を真面目に計算すると、100兆円を大幅に超えるのではないかと考えますが、この巨額な費用は殆ど赤字になってしまうという事になり、日本国民に対してこのつけが既に回って来ているのではないでしょうか。*3
    尚、福島第一事故の対応に最大81兆円 シンクタンクが試算(朝日新聞 2019年3月9日)では、この中には賠償費用が入っていますが、原発の建造費用や人件費や地方交付金や原発の推進費用等は入っていませんから、私の見積もりは悪い見積もりではないと思えて来ました。
    *1 福島第一原子力発電所(Wikipedia)を見ると、1基当たりの発電量は平均すると約80万kWのようです。
    *2 「何億年にも及ぶ放射性廃棄物の保管」が必要な理由は、放射性廃棄物の中に半減期が約8千万年の244Puが含まれていると考えているからです。
    *3 私としては、電気料金の一部や復興特別税は、このつけの一部ではないかと思っています。
    追記:
    廃炉費積み立て義務化 改正機構法成立(毎日新聞 2017/5/10)の「福島第一原発事故対応費用の内訳」の表によると、福島第一原発事故による除染費用は4兆円だそうですが、どうして国が4兆円を肩代わりしたのでしょうかね。
    追記2:
    追記3:
    244Pu等の超ウラン元素は、高レベル放射性廃棄物に分類されない事が分かったため、244Pu等の超ウラン元素に関する記述を訂正しました。
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