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    どうしてトリチウムは生体濃縮するのか

    Yahoo!知恵袋で、水素や重水と化学的な性質が等しいトリチウムが生体濃縮する仕組みが分からないのでトリチウムが生体濃縮する事が納得出来ない(=同じ元素の特定の同位体が生体濃縮する事が納得出来ない。)という人がいて、一瞬回答に窮しましたが、私は優しい暇人なので、そこで優しく教えてあげました。
    そして、この事に対して疑問を抱いている人もそれなりにいるのではないかと思いましたので、いつものように老爺心を発揮して、ここでも説明しておきたいと思います。
    海洋中の微生物の中に出来た有機結合型トリチウムは、捕食した生物の有機物の一部を構成する事になりますが、それらの微生物を捕食した生物は、それらを消化して形を変えて体内に蓄積する事になります。
    簡単に言えば、水を分解して出来た有機結合型水素が生物にとって貴重なものであり、有機結合型水素をどんどん体内に長期間蓄積すると、トリチウムの濃度が食物連鎖の頂点に行くにしたがっておのずと自然界より高くなって行くという事です。
    この事を簡単に説明すると、例えば有機結合型トリチウムの濃度が1Bq/kgの10kgの大型の魚が同じく有機結合型トリチウムの濃度が1Bq/kgの1kgの小型の魚を10匹食べて有機結合型トリチウムを100%吸収して完全に消化したとします。
    そうすると、トリチウムの物理的な半減期や生体的な半減期を無視すれば、魚を食べた大型の10kgの魚のもともとの有機結合型のトリチウムは10Bqで食べられた小型の魚の有機結合型トリチウムの合計は10Bqですから、小型の魚を食べた10kgの大型の魚の有機結合型トリチウムは20Bqになり、有機結合型トリチウムの濃度は2Bq/kgになりますので、有機結合型トリチウムが2倍に濃縮された事になります。
    Yahoo!知恵袋[q14285767169]で質問して見ました。
    追記:(2023/9/11)
    処理水放出後、初めてトリチウム検出…飲料水基準よりはるかに低い1リットル10ベクレル(東京新聞 2023/09/01)という情報を今頃になって見つけましたが、どうしてトリチウムは危険なのか(7)で紹介した茨木県のALPS処理水の海洋放出に係る茨城県沖におけるトリチウム濃度モニタリング結果を見ると平均で0.1Bq/L以下であり、10Bq/Lというのは自然環境の約百倍にもなりますので、生体濃縮の影響を考えると、決して安全とは言えないのではないでしょうか。
    追記2:(2023/11/2)
    Yahoo!知恵袋[q14285767169]については、不確実な内容があっため、削除しました。
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    コメント

    Re: No title

    こちらの記事の何処がどのように変なのか教えていただけると助かります。

    No title

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