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    核燃料の再処理の危険性と問題性について

    福島第一原発事故の経過について柏崎刈羽原発の危険性についてを記したついでに、核燃料の再処理の危険性と問題性について記したいと思います。
    (1) 再処理でプレナム(ATOMICA)を破壊するため、核燃料内部に溜めていた放射性ガスを大気中に放出する事になる。
    (2) 核燃料を硝酸水等で溶解してプルトニウムを取り出すが、使用した硝酸水から放射性物質を完全に除去出来ず、大量の放射性物質を海洋に放出する事になる。*1
    (3) 再処理工場からは、大量のトリチウムが放出される事が分かっている。*2
    (4) 再処理の過程で、プルトニウム溶液や高レベル放射性廃液(ATOMICA)が出来るが、特に高レベル放射性廃液は発熱量が多く、停電や地震等によって配管や装置が損傷して冷却が出来なくなったり発生する水素を取り除けなくなった場合、高レベル放射性廃液のタンクが爆発してプルトニウム等が含まれる大量の放射性物質が放出される危険性がある。*3
    (5) 再処理によって出来たMOX燃料を使用すると、原発事故が発生しやすくなり、事故が起きた際に放出されるプルトニウムの量も増える。*4
    (6) 使用済みウラン燃料の再処理までの必要冷却期間は10年程度で、使用済みMOX燃料の必要冷却期間はそれより長くなるが、どれだけ長くなるのか未だ判明していないようである。*5
    (7) 輸入MOX燃料は輸入ウラン燃料の約10倍に高騰しているようだが、この事は、再処理のコストが非常に高い事を示す動かぬ証拠である。*6
    (8) MOX燃料は未使用でも中性子線を出すが、MOX燃料は原発作業者の被曝量の増加だけでなく、MOX燃料の運搬によって、運搬作業者や運搬経路住民の中性子線被曝も発生する。*7
    (9) MOX燃料を燃焼する方が半減期が8千万年の244Puや半減期約8500年の245Cm等の超ウラン元素がウラン燃料を燃焼するよりより多く生成されると思われるが、これらの半減期が非常に長い放射性物質をどうするのかという事が大問題である。
    (10) 再処理のために二酸化炭素を超臨界流体化して使用する研究が続けられているようだが、この方法が成功した場合、使用後に放射化された炭素(14C)を含む大量の二酸化炭素を大気中に放出する事になるのではないか。*8
    *2 再処理工場では、核燃料をせん断して硝酸で化学的に分解し、運転中の中性子照射による核分裂や高次化によって生成された核燃料内の大量のトリチウムも取り出してしまうため、原発よりも大量にトリチウムを放出しますが、再処理工場から放出されるトリチウムやその他の放射性物質の放出量は、六ヶ所再処理工場#放出される放射性物質(Wikipedia)核情報六ヶ所再処理工場の試験で海に放出されたトリチウムは、福島総量の2.5倍?5倍?─本格運転で毎年海洋放出するのは?を見てください。
    *3 ウラル核惨事(Wikipedia)を見てください。
    *4 福島第一原発の3号機の爆発時の煙が黒かったのは、MOX燃料の酸化プルトニウムが黒いからではないでしょうか。
    *5 九州電力の見解12を見てもらいたいのですが、500年冷却しなければならないという噂もあるようです。
    *6 原発で使うMOX燃料の価格が約5倍に 1体10億円超(TV Asahi 2017/12/17)原子力資料情報室MOX燃料はおいくら?を見てもらいたいのですが、日本の再処理工場では、未だにMOX燃料の製造に成功していないから、高価なMOX燃料を海外から調達しているのではないでしょうか。
    追記:
    核燃料の再処理によって作り出されるMOX燃料は、作業者の放射線被曝を増大させるのですが、多くの人達が、福島第一原発事故によって低線量被曝の危険性についてで記されている内容を理解したから、原発労働者の確保が出来なくなって来ているという事はないのでしょうか。
    追記2:
    核燃料を再処理して作り出したMOX燃料の使用による危険性と問題性については、プルサーマル運転の危険性と問題性についてを見てください。
    追記3:
    追記4:(2023/9/18)
    *1の注釈を挿入しました。
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