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    やはり甲状腺がんの多発は原発事故のせいではないですか

    福島第一原発事故ではチェルノブイリ原発事故と違って事故発生当時0~5歳の小児甲状腺がんが少ないから福島県の甲状腺がんの多発は放射能の影響ではないという説がありますが、私が福島県の参考資料2_甲状腺検査結果の状況 [PDFファイル/1.33MB]を調べてみたところ、4巡目の2018~2019年度の検査では事故発生当時0~5歳だった被検査者から発見された小児甲状腺がんの発見者数は6人でした。*1
    4巡目の2018~2019年度の検査で事故発生当時0~5歳だった被検査者の総数を6万人と仮定すると、甲状腺がんの発見率は6人/約6万人/2年×10万人=約5人/10万人年です。
    事故発生当時0~5歳だった被検査者は4巡目の2018~2019年度の検査時点においては7~13歳ですので、2011~2013年度の検査では、検査時に7~13歳の小児甲状腺がんの発見者を調べたところ、12人でした。
    1巡目の2011~2013年度の検査時に7~13歳だった被検査者の総数を約10万人と仮定すると、甲状腺がんの発見率は12人/約10万人/3年×10万人=約4人/10万人年です。
    したがって私の見積もりが正しければ、事故発生当時0~5歳だった被検査者の甲状腺がんの発見率は、7~13歳になった時点で4巡目の検査であるにもかかわらず、1巡目の検査の7~13歳の被検査者の甲状腺がんの発見率とほとんど変わりがないという事になります。*1 *2
    この私の見積もり結果は、会津若松市の放射線Q&A18:甲状腺がんが見つかる人が増えているが原発事故の影響?で記されている『通常だと大人になってしこりなどから発見されるものが、精度の高い超音波検査で、小さいがんを早めに見つけている』という説明と実際の状況は全くかけ離れているという事を、福島の甲状腺がんの「過剰診断」を見える化して見ました以上に明確に示しているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
    尚、福島第一原発事故ではチェルノブイリ原発事故と違って事故発生当時0~5歳の小児甲状腺がんが少ない理由についての私の考えはどうして福島は小児甲状腺がんの発見が早かったのかを見てください。
    *1 1巡目では事故発生当時0~5歳だった被検査者の甲状腺がんの発見者は0人で2巡目の発見者は1人で3巡目の発見者は2人でしたが、もし原発推進派が言うように、過剰診断で甲状腺がんが早めに見つかっているとすれば、4巡目の2018~2019年度の検査時点においては7~13歳の被検査者の発見者は、感覚的に考えると少なくとも2人以下にならなければならのではないでしょうか。
    *2 184人以外にも未公表の甲状腺がん〜事故当時4歳も(OurPlanet-TV 2017/03/31)という話もあるようですので、福島県が公表しているデータには不正確さがあるある可能性がありますが、こちらの記事は、とりあえず福島県が公表しているデータに基づいて記していますので、この事については十分注意してください。
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