どうして火星は二酸化炭素が多いのに地球より寒いのか

Yahoo!知恵袋(地球温暖化)で久々に二酸化炭素による地球温暖化説に対して骨がある反論がなされ、論破するのに少し時間がかかってしまったため、この事についてここで記して置きたいと思います。
二酸化炭素による地球温暖化説に対して骨がある反論というのは、火星は二酸化炭素が地球より多いのに地球より寒いという事は、二酸化炭素の温室効果がそれほどでもない事を示しているのではないかというものでした。
たしかに、火星の大気中の二酸化炭素は約96%で気圧は地球の気圧の約1/100しかありませんが、地球の大気中の二酸化炭素は約0.04%しかないので、火星の大気中の二酸化炭素は(約96%/約0.04%)/約100=約24なので地球の約24倍です。
地球と火星のアルベドと太陽までの距離を考慮すると、火星が受け取る単位面積当たりの太陽エネルギーは地球が受け取る太陽エネルギーは大変大雑把に言えば2/3程度だと思います。
そして、温室効果を極端に単純化して考えると、火星は地球の約24倍×(約2/3)=約16倍の温度にならなけれならない計算になりますので、火星が地球よりも寒い事を説明する事は出来ません。
この事に対して、どうして温室効果気体で大気が温められるのかで説明した原理的な内容を検討して分かったのですが、大気中の分子が少ない場合は、分子振動エネルギーを獲得した温室効果気体分子が分子振動エネルギーを分子運動エネルギーに変換させるまでに時間がかかり、分子振動エネルギーを獲得した状態で赤外線を照射されても赤外線が素通りするため、温室効果気体分子が赤外線を吸収する効率が低下するから火星は地球よりも寒いというように説明出来る事に気が付きました。
この反論を質問者が理解出来たかどうかは分かりませんが、私としては大変すっきりする事が出来ました(笑)
追記:(2023/2/28)
琉球大学の日本域における下向き赤外放射と温室効果ガスの相関(2014-03-31)によると、大気中の分子が少ない場合は、分子振動エネルギーを獲得した温室効果気体分子が分子振動エネルギーを分子運動エネルギーに変換させる前に赤外線を再放出してしまうという事も起きるようですので、この事も火星の気温の上昇を大幅に妨げていると思われます。
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