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    どうして火星は二酸化炭素が多いのに地球より寒いのか

    Yahoo!知恵袋(地球温暖化)で久々に二酸化炭素による地球温暖化説に対して骨がある反論がなされ、論破するのに少し時間がかかってしまったため、この事についてここで記しておきたいと思います。
    二酸化炭素による地球温暖化説に対して骨がある反論というのは、火星は二酸化炭素が地球より多いのに地球より寒いという事は、二酸化炭素の温室効果がそれほどでもない事を示しているのではないかというものでした。
    たしかに、火星の大気中の二酸化炭素は約96%で気圧は地球の気圧の約7/1000しかありませんが、地球の大気中の二酸化炭素は約0.04%しかないので、火星の大気中の二酸化炭素は単純に計算すると(約96%/約0.04%)×約7/1000=約17なので地球の約17倍です。
    火星と太陽の距離は地球と太陽の距離の約1.52倍なので、火星に届く単位面積当たりの太陽エネルギーは地球の43%ですが、火星のアルベド(反射率)を考慮した熱の吸収率を地球の1.3倍と仮定すると、火星が受け取る単位面積当たりの太陽エネルギーは地球が受け取る太陽エネルギーの60%程度だと思います。
    二酸化炭素による温室効果を極端に単純化して考えると、火星は地球の約17倍×約60%=約10倍の温度にならなけれならない計算になりますので、火星が地球よりも寒い事を説明する事を全く説明出来ません。
    この事に対して、どうして温室効果気体で大気が温められるのかで説明した原理的な内容を思い出して気が付いたのですが、大気中の分子が少ない場合は、分子振動エネルギーを獲得した温室効果気体分子が分子振動エネルギーを分子運動エネルギーに変換させるまでに時間がかかり、分子振動エネルギーを獲得した状態で赤外線を照射されても赤外線が素通りするため、温室効果気体分子が赤外線を吸収して大気の気温を上昇させる効率が悪いから火星は地球よりも寒いというように説明出来る事に気が付きました。
    この反論を質問者が理解出来たかどうかは分かりませんが、私としては大変すっきりする事が出来ました(笑)
    追記:(2023/2/28→2024/2/17訂正)
    琉球大学の日本域における下向き赤外放射と温室効果ガスの相関(2014-03-31)の「3 上向き放射と温室効果ガス」の箇所を見ると、大気中の分子がそこそこ少ない対流圏界面では、分子振動エネルギーを獲得した温室効果気体分子が分子振動エネルギーを分子運動エネルギーに変換させる前に赤外線を再放出してしまうという事も起きるようですので、この事も火星の気温の上昇を妨げていると思われます。
    追記:(2024/2/1)
    各数値を再確認して数値を訂正しました。
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