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    福島の小児甲状腺がんの成長速度は年約3.5mmですか?

    高精度スクリーニングで「平均腫瘍径は14.2ミリ」?の続きですが、福島の小児甲状腺がんの成長速度を簡単に見積もっておきたいと思います。
    福島県の第44回「県民健康調査」検討委員会(令和4年5月13日)参考資料3によると、2巡目の平成26年度~27年度の検査でがんが見つかって手術をした甲状腺がんの平均腫瘍径は「11.1±5.6 ㎜(5.3-35.6 ㎜)」で3巡目の平成28年度~29年度の検査では手術をした甲状腺がんの平均腫瘍径は「 12.9±6.4 ㎜(5.6-33.0 ㎜)」だった事が分かります。
    もし「高精度スクリーニング」で5mmの甲状腺がんが見つけられるとして、非常に単純に考えると、5mm以下の甲状腺がんが2巡目では約2年で平均で11.1mmに、3巡目では約2年で平均で12.9mmになったという事だと思いますから、甲状腺がんが約2年で約11.1~12.9mm-5mm=約6.1~7.9mm成長したことになると思いますので、平均すると1年で甲状腺がんが平均的に約3~4mm成長した事になるのではないでしょうか。*1
    また、手術をした甲状腺がんが2巡目の最大の35.6 ㎜の場合は、約2年で約35.6mm-5mm=約30.6mm成長したことになると思いますので、平均すると1年で甲状腺がんが約15mmも成長した事になり、この場合は悪性度がかなり高かった事を示しているのではないでしょうか。
    尚、福島の甲状腺がんの発見のピークが原発事故の約3年後だったと仮定すると、もし1年で平均約3.5mmのペースで甲状腺がんが成長したと仮定すると、平成23年度~25年度の検査で発見されてある程度の期間後に手術を行った甲状腺がんの平均腫瘍径が「13.9±7.8 ㎜(5.1-45.0 ㎜)」となった事をある程度説明出来るのではないでしょうか。
    また、通常のがんは一つのがん細胞から10mmの腫瘍になるまでに10~20年程度かかると言われているので、福島の甲状腺がんが原発事故の影響であると仮定すれば、もともと存在していた小さな良性腫瘍細胞の中の多数の細胞が放射線で一斉に悪性化したと考えたほうが良いのではないでしょうか。
    因みに、福島の小児甲状腺がんで高い再手術割合〜民間団体公表(OurPlanet-TV 2022/03/21)という話もありますので、まだ見ていない方はどうか見てください。
    *1 がんと判定されてから手術までの期間は考慮されていませんので、この値は全く持って不確かなものであるという事に注意してください。
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