「白血病における2006年問題」をご存じでしたか?

最近、がん情報サービスのcancer_incidence(1975-2015).xls(2,222KB)のデータを見ていて「白血病における2006年問題」というものがある事に気が付いたけれど、原因が分からないので公表するかどうか考えていたのですが、原因の候補が分かったような気がしましたので、善は急げという事で公表させていただきます。
「白血病における2006年問題」というのは私が勝手に命名したものですが、下のグラフに示した通り、2005年頃までは大気圏核実験によって放出されたトリチウムが減衰して若年層の白血病の罹患率が順調に減少し続けたけれど、2006年頃を境にして若年層の白血病の罹患率が上昇に転じ、その原因が分からないという問題です。*1 *2
そして私は、この原因は2006年に六ケ所村の再処理工場で行われたアクティブテストが関係する可能性がありえる事に気が付いたのですが、六ケ所村のアクティブテストの状況は、日本原燃の再処理施設における アクティブ試験の実施状況を見てください。*3
尚、私の推測が正しければ、六ケ所村の再処理工場で行われたアクティブテストが行われて大量のトリチウムが放出され、青森県や北海道を中心にして若年層の白血病の罹患率が増え、その事が日本全体の若年層の白血病の罹患率を引き上げた可能性があると思うのですが、がん情報サービスのデータではこの事を確かめる事が出来るデータが公表されていないようなので、この事を確かめるための情報の所在をご存じの方は、どうか教えていただけないでしょうか。*4 *5
*1 縦軸は人口10万人当たりの罹患数です。
*2 どうしてトリチウムは危険なのか(4)では、降水中のトリチウムの濃度と小児がんと小児白血病による死亡率の関係が一目瞭然ですので、まだ見ていない人はどうか見てください。
*3 六ケ所村の再処理工場から放出されたトリチウムの放出量に関しては、核情報六ヶ所再処理工場の試験で海に放出されたトリチウムは、福島総量の2.5倍?5倍?─本格運転で毎年海洋放出するのは?を見てください。
*4 どうしてトリチウムは危険なのか(6)で紹介した日本原子力学会の玄海町の白血病死多発問題PDFファイルとしてのP5のグラフのデータの中に六ケ所村の再処理工場で行われたアクティブテストで放出されたトリチウムが含まれているかどうか分かりませんが、2001年以降トリチウムの排出量が急激に増えた事も「白血病における2006年問題」に関係しているかもしれないですね。
*5 牛の白血病の発生数については、青森県の11 牛白血病ウイルス遺伝子検査の省力化の検討で公表されていますが、このグラフを見ても2006年頃から青森県の牛の白血病の増加の傾向が見られるのではないでしょうか。
Yahoo!知恵袋[q10258366395]で質問して見ました。
追記1:
追記2:
スマホが登場したのは2007年だそうですが、もしかしたら、白血病や子宮頸がん(上皮内がんをふくむ)やすい臓がんの増加と何らかの関係があるのでしょうかね。
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