2022/02/27
二酸化炭素の赤外線吸収について(3)
二酸化炭素のの赤外線吸収について(2)の続きとして、二酸化炭素の赤外線吸収についてやどうして地球温暖化が進むと記録的な寒さになるのかで日本地球化学会の温室効果とは?地球の温暖化とは?から引用した「成層圏では、温室効果気体の濃度が増すと逆に気温が下がります。」という事を証明出来るデータがどこにあるのか気になっていたのですが、Roy Spencer. Ph. DのUAH Global Temperature Update for January, 2022: +0.03 deg. C.の中に成層圏や対流圏の気温のデータがある事が分かりましたので、こちらのデータに気象庁の世界の年平均気温偏差(℃)の「世界全体」のデータをマージしてグラフを作成して見ました。
このグラフを見ると、成層圏の下部では大気の窓と地球放射の窓についての「成層圏では、温室効果気体の濃度が増すと逆に気温が下がります。」という事と、対流圏中層や対流圏下層の気温は地表の気温の上昇率よりもやや少ない事がよく分かるのではないでしょうか。
また、このまま行くと、温室効果ガスの増加の影響で大気全体の平均気温がさらに上昇して成層圏の気温が上昇に転じる可能性が高いのではないでしょうか。
追記:
二酸化炭素の赤外線吸収について(4)も見てください。
追記2:(2022/9/22)
大気の窓=地球放射の窓という事が分かりましたので、記事のタイトルと関連部分の訂正を行いました。
追記3:
成層圏の気温が上昇に転じる可能性がある事を本文に追記しました。
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