2022/01/07
どうして地球温暖化が進むと記録的な寒さになるのか
世界中で記録的な寒さとなっている場所が出て来ているようですが、東京でも年明けから記録的な寒さが続いています。
感覚的には地球温暖化は本当に起きているのかと思ってしまいますが、気象庁の日本の冬(前年12〜2月)平均気温偏差の経年変化を見ると、日本の冬の平均気温も地球温暖化の影響で年々確実に上昇しています。
そこでいつものように閃いたのですが、地球温暖化が進行しているにもかかわらず記録的な寒さに覆われる地域が世界各地で発生しているのは、結論的には、二酸化炭素と水蒸気と地球温暖化の関係についてで説明した通り、二酸化炭素やメタンガスのような温室効果ガスによって大気全体の平均気温は上昇しているけれど、日本地球化学会の温室効果とは?地球の温暖化とは?で記されている通り、温室効果ガスが増える事によって「成層圏では、温室効果気体の濃度が増すと逆に気温が下がります。」という事が起きていて、大気が雲に長期間覆われて太陽エネルギーが地表に届きにくい時に、何らかの原因で成層圏の地球温暖化前よりも冷たくなった空気が大気の下層に降りてきた場合に、部分的に地球温暖化前よりも気温が低下するという事ではないでしょうか。*1
したがって、逆説的な話なのですが、私の考えが正しければ、地球温暖化が進むことによって真冬に記録的な寒さに覆われるケースが増える可能性があるという事ではないでしょうか。
*1 地表面に太陽光が到達している場合の話は、二酸化炭素の赤外線吸収についてを見てください。
追記:
下の画像を見て、地球温暖化で温度が低下した大気の上層の寒気が地表に向かって降りてくる様子をイメージしてください(笑)
追記2:(2023/1/1)
マスコミ等によると、地球温暖化によって北極圏の気温のほうが急上昇していて、北極圏と中緯度圏の温度差が低下して偏西風の蛇行が強くなり、北極圏の空気が中緯度圏に降りて来た場合に寒波に襲われるという話があり、この事と私の考えと合わせ技で記録的な寒さが訪れる場合があると考えて見てはいかがでしょうか。
※下の画像は、スタジオジブリのサイトのこちらから入手したものです。
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