縄文海進による海面上昇ついて(3)

Yahoo!知恵袋[q13253643683]で地球温暖化懐疑論者の意味不明な論理の矛盾点について問いただす事によって、縄文時代の日本がどうして温暖だったのかよく理解出来たので、何も深堀は出来ていないですが、縄文海進による海面上昇ついて(2)の続きとして縄文時代の日本が温暖だった理由をこちらに記しておきたいと思います。
縄文海進による海面上昇ついて縄文海進による海面上昇ついて(2)で海面の急激な上昇と地殻変動によって縄文海進が起きた事を説明しましたが、地球全体の平均気温は現在とそれほど変わらなかったにもかかわらず、縄文時代の日本の平均気温が2度ほど温暖だったのは事実だったようです。
そしてその原因は、ミランコビッチ・サイクル(Wikipedia)と太陽活動の活発化だったようです。*1
尚、ミランコビッチ・サイクルによって地軸が傾くと高緯度は日照量が増加して気温は上昇しますが、低緯度は日照量が低下するので、地球全体の平均気温は2度までは上昇していないと考えられ、この事は、1万年の気温変動を推定、「100年前からの急増」がより顕著に(WIRED 2013.03.12)にも示されているという事になるではないでしょうか。
縄文時代は二酸化炭素の濃度が低かったにもかかわらず気温が現在とあまり変わらないのは、縄文時代の方が太陽活動が活発だったという事と、ミランコビッチサイクルの影響でそうなったと考えて良いのではないでしょうか。
それと、地球温暖化懐疑論者は、気象関連データが揃っていないが故に反論が難しい昔の話をよく持ち出しますが、昔の話をよく持ち出すのは、現在の気象関連データでは、地球温暖化が二酸化炭素や水蒸気等によって起きている事を認めるしかなくなるからではないでしょうか。*2
*1 この時期の太陽活動が活発だった事は、大阪府立大学のこれまでの気候の移り変わり(第五版)の「ヒプシサーマル期(気候最適期)」の部分を見てください。
*2 二酸化炭素やメタンと水蒸気の交互作用によって地球温暖化が加速する理屈は、二酸化炭素と水蒸気と地球温暖化の関係についてを見てください。
追記:
神奈川県立生命の星・地球博物館の縄文の海は、広かった!のP5に、長期的に見た場合に二酸化炭素と地球の気温の相関関係がかなり高い事を示すグラフがありましたので、どうか見てください。
追記2:
Yahoo!知恵袋[q13253643683]での論議が熱くなってきました。
※下の画像は、スタジオジブリのサイトのこちらから入手したものです。
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