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    地球温暖化の最大の原因は原発と再処理ですよね?(2)

    地球温暖化の最大の原因は原発と再処理ですよね?で、石油ショックが起きた1970年代に原発の建設・稼働ラッシュと再処理工場の本格稼働が始まり、太陽活動と世界の平均気温の相関関係が崩れたため、原発と再処理が地球温暖化の最大の原因であるとしか考えられない事を説明しましたが、世の中には、原発の温排水による海水温の上昇を計算する事によって、原発の温排水は地球を温暖化させるほどの熱量はないと主張される人がいますので、この主張に対する私の反論をこの場できちんと記しておきたいと思います。
    この主張の一つ目の誤りは、原発の温排水は地球の海水を均一に温める訳ではないという事ですが、二つ目の誤りは、水蒸気や二酸化炭素による温室効果を考慮していないという事です。*1
    原発の温排水は、当然、原発の温排水を垂れ流している場所を中心にして海水温を上昇させますし、海水温が上昇した場所で水蒸気が増え、水蒸気は赤外線をかなり吸収するので、その場所で気温が上昇して海水温も上昇するという悪循環が起きるはずです。
    そして、海水温が上昇すると海洋の二酸化炭素とメタンの吸収量も少なくなって二酸化炭素濃度が増えてさらに地球の平均気温が上昇し、この事によって水蒸気量も二酸化炭素とメタンの濃度もさらに上昇するという悪循環が現在の地球で起きるのではないでしょうか。*2
    また、どうして原発は火力発電より地球に優しくないのかで説明した通り、原発の稼働や再処理のためには二酸化炭素を大量に放出するし、二酸化炭素を吸収する森林破壊を伴う自然破壊も行われるので、原発の稼働や再処理が地球上の二酸化炭素濃度をさらに上昇させて世界の平均気温を上昇させているのではないでしょうか。
    *1 水蒸気の温室効果は、地球環境研究センターのQ9水蒸気の温室効果と日刊地球温暖化新聞のアーカイブのQ 最大の温室効果ガスは水蒸気だと聞きましたが、本当でしょうか?を見てもらいたいのですが、水蒸気は二酸化炭素の約二倍の地球温室効果が有るようです。
    *2 私が何を言っているか分からない方のために適当な説明図を作成しましたので、下の図を見てやってください(笑)
    Yahoo!知恵袋[q12265373767]で質問して見ました。
    gthermalcircuit9.jpg
    追記:
    原発は火力発電より熱効率が悪く、最新のガス火力発電は60%を超えていますが、原発は33~34%程度しかないので、温排水の熱エネルギーが火力発電より大きい事に注意してください。
    追記2:
    追記3:
    グリーンピースの原発が温暖化対策にならない5つの理由によると、原発の温排水中には放射性物質や化学物質も含まれているそうですが、原発の温排水には放射性物質が含まれているため、火力発電のように温排水の再利用が出来ない事にも注意してください。
    追記4:
    中村隆市ブログ「風の便り」の原発停止で温排水も止まって 周辺の海洋環境が劇的に改善によると、「原発は、日本の川を流れる水の4分の1に相当する量を7℃温めて海に戻している」から「’04~’11年にかけて、原発から2kmの地点の水温が、湾内外の他の海域より2℃高くなってい」たそうです。
    追記5:(2023/7/17)
    海水温の上昇によってメタンハイドレートが融解して大気中のメタンの濃度が上昇する事を忘れていたので、本文と説明図にこの内容を追加しました。
    また、「水蒸気は赤外線をかなり吸収するので、その場所で気温が上昇して海水温も上昇するという悪循環が起きます。」という断定的な表現を改めました。
    追記6:(2023/7/24)
    火力発電は燃焼ガスを大気中に放出するため、排熱を大気中にも放出しますが、原発はそのような事がないため、排熱のほとんどを温排水として海に放出している事に注意してください。
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    コメント

    Re: タイトルの最後の「?」

    ご回答ありがとうございました。
    こちらの記事は、原発が地球温暖化に対する有効な対策であると信じて原発の再稼働や新設を容認している人たちに対する「一石」と思っていたければ幸いです。

    タイトルの最後の「?」

     断言を避けているのか同意を求めているのか、スタンスがよくわかりませんが、そう言う書き方もありなんでしょう。突っ込んだ当方のミスです。失礼しました。その内容を批判して議論しても仕方ないと思ったからの幕引き「おしまいの獅子舞」

    Re: 可能性ならば否定しません。

    Re: 可能性ならば否定しません。
    >石油ショックがあった時期も世界の石油の消費量は増え続けています。
    https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-180.html
    で、
    >核兵器の製造のための原発の建設・稼働ラッシュと再処理工場の本格稼働が二酸化炭素の増加や自然破壊を加速させたと考えるべきではないでしょうか。*1
    の「二酸化炭素の増加」というのは、原発と再処理工場の建設や稼働や核燃料の製造のために化石燃料の消費が増えたはずだという事を主張したつもりです。
    また、
    >二酸化炭素の放出量が急増したのは1950年代からなので、1970年台から太陽活動と地球の平均気温の相関が崩れた理由を化石燃料の使用だけに求める事は出来ないのではないでしょうか。
    と記している事にも注意してください。

    >相関の数値が示されていなくて「定量的な事」と言えのでしょうか?
    グラフを見ながら論じていますから、「定量的な事」に基づいた論議だと思っています。

    それと、「お仕舞の獅子舞。」という言葉を使った意味を教えてください。

    可能性ならば否定しません。

     私も原発は温暖化の大きな要因になるのではと考えています。
    その根拠として定量的な事が示されているかと思って
    >https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-180.html
    を読んだら、定量的な根拠は得られず期待外れだったという事です。その旨コメントしました。そのコメントはスルーですか?

    石油ショックがあった時期も世界の石油の消費量は増え続けています。
    相関の数値が示されていなくて「定量的な事」と言えのでしょうか?

    Re: 残念ながら議論をする気に。

    https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-180.html

    >この図を見ると、1960年ぐらいまでは、太陽活動と地球の平均気温の見事なまでの相関が見られますが、1970年代以降は太陽活動と関係なく地球の平均気温が上昇している事が分かります。
    >1970年代と言えば、第4次中東戦争とイラン革命により二度の石油ショックがあった時期で、石油ショックの影響を受けて世界中で原発の建設・稼働ラッシュが加速した時期であり、原発や再処理工場の稼働が本格化した時期です。
    が「定量的なこと」であり、この「定量的なこと」は、原発が「最大の原因」である事を証明出来ないから断言は出来ないけれど、原発が「最大の原因」である可能性がある事を示しているのではないかと私は考えています。

    残念ながら議論をする気に。

    >私が「最大の原因」という考えに至った「定量的なこと」については、
    https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-180.html
    に記したつもりです。

    そこに以前私がコメントしているのにあなたは無視していますよ。あなたのスタンスは無茶苦茶です。
    そこで私は
    >(原発は)ライフサイクルで考えれば、発電量当たりの、温暖化に関与する割合も大きいと考えます。

    としっかり記してます。
    定量的な事を知りたくて読んだ記事でしたが全く役に立ちませんでした。
    あなたは、太陽黒点の変化が地球の平均気温とリンクしているという仮定を全面的に肯定して議論していますし、それ以外にも、怪しい仮定を「真実」として論理を進めています。

    コメントに

    >ここの記事を否定するものではありませんがあくまで推測の議論に留まっていると言う事です。

    と書いたはずです。こんな推測と仮定だらけの議論を「定量的な説明」だと考えている方と議論しても無駄なので止めておきます。
    お仕舞の獅子舞。

    Re: 貴方の説明図は定量的なことは示されていません。

    私が「最大の原因」という考えに至った「定量的なこと」については、
    https://himajinnohimana.blog.fc2.com/blog-entry-180.html
    に記したつもりです。
    尚、「最大の原因」がもし間違っていたとしても、原発と再処理が地球温暖化の大きな要因の一つになっている事は間違いないと思いますよ。
    それと、
    >太陽から地球に届く熱量:180PW
    >地球温暖化の熱量:1100TW
    >人間活動での全エネルギー発生量:19TW
    >発電を全て原発で賄っても地球温暖化に必要な熱量には足元にも及びません。
    の誤りは、原発の温排水によって増加する水蒸気や二酸化炭素やメタンの温室効果の増加による大気の下層の熱量の増加を全く考慮していないという事だと思っています。

    貴方の説明図は定量的なことは示されていません。

    定量的なことが示されてなくて、

    >地球温暖化の最大の原因は原発と再処理

    と言われても、「最大の原因」とは言えないでしょう?フィードバックの量も示されてないのに。
     意味がないのでここで止めておきます。

    Re: チェリーピッキングはお互いじゃないのかな?

    もし、
    >節操のない者氏の主張が定量的には合ってるでしょう。
    というのが、
    >太陽から地球に届く熱量:180PW
    >地球温暖化の熱量:1100TW
    >人間活動での全エネルギー発生量:19TW
    >発電を全て原発で賄っても地球温暖化に必要な熱量には足元にも及びません。
    という事だとしたら、私の説明図を理解されていない事になると思いますが、いかがでしょうか。

    チェリーピッキングはお互いじゃないのかな?

    ブログ主氏(「 himajinnohimana氏」では長くなるので、以下ブログ主氏)は
    「原発の温排水が、地球を温暖化する」
    の図を載せてそこに力を入れたもんだから、
    節操のない者氏もそこだけを突っ込んで、チェリーピッキングしてますね。そして、ブログ主氏もそこに嵌ってしまったようです。その部分に限れば、節操のない者氏の主張が定量的には合ってるでしょう。

    他の要因は無視ですか??

    Re: 量を無視した荒唐無稽な妄想です

    私の上の図の考えを理解していただけなくて残念です。

    量を無視した荒唐無稽な妄想です

    「原発の温排水による海水温の上昇」は局地的で微々たるものです。
    既に示した以下の資料のとおりです。
    https://twitter.com/kei_sakurai/status/1425883351064334339
    その程度で「気温上昇を加速させたり豪雨を深刻化させる」ほど地球の気温が不安定なら気温が乱高下してとっくの昔に人類は滅んでいます。

    Re: 大気中濃度の違いが効果を変えるのは当たり前

    「温暖化効果」という言葉の定義はネット上では見つけられませんでしたが、これまでのコメントを良く読み返す事により、
    >気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。
    とおっしゃる意図は理解出来ました。
    私の読解力が足りなくて多大なお手数をおかけして大変済みませんでした。

    それと、
    >水蒸気は気温変化に伴う飽和水蒸気量のわずかな変化分しか大気中濃度が変わらない。
    >だから、温暖化効果を生まない。
    についてですが、気温上昇により飽和水蒸気量が増え、同時に海水温の上昇によって海水の蒸発が多くなって大気中の水蒸気の分子量の最大値や平均値が増加すれば気温は上昇するという事で宜しいですか。
    尚、私が問題にしているのは、原発の温排水による海水温の上昇によって温室効果物質であるところの水蒸気とCO2の大気中の大気中の濃度を増加させ、気温上昇を加速させたり豪雨を深刻化させるのではないかという事ですので、本記事にアップした上の図を良く見てもらえないでしょうか。

    大気中濃度の違いが効果を変えるのは当たり前

    水蒸気は気温変化に伴う飽和水蒸気量のわずかな変化分しか大気中濃度が変わらない。
    だから、温暖化効果を生まない。
    CO₂は放出量が増えれば大気中濃度も際限なく増える。
    だから、温暖化効果を生む。
    こんな簡単なことが何故わからないのか理解不能。
    まぁ、読まずに無視していれば理解できないのは当たり前か。

    Re: 訂正

    済みませんが、いくら説明してもらっても、
    >気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。
    とおっしゃる理屈が理解出来ませんでした。

    訂正

    ↓が原理説明

    >水蒸気には飽和水蒸気量があるので、湿度が高まれば雨が降りやすくなります。
    >だから、仮に、水蒸気発生量が際限なく増加しても大気中の水蒸気量が際限なく増加することはありません。
    >そのため、地球全体の相対湿度年間平均ははほぼ一定に保たれています。

    ↓がその説明から導かれる結論

    >結果、水蒸気は温室効果が高いのに温暖化効果を生みません。
    >気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。

    (以下同文)

    補足すると

    ↓が原理説明

    >水蒸気には飽和水蒸気量があるので、湿度が高まれば雨が降りやすくなります。
    >だから、仮に、水蒸気発生量が際限なく増加しても大気中の水蒸気量が際限なく増加することはありません。
    >そのため、地球全体の相対湿度年間平均ははほぼ一定に保たれています。
    >結果、水蒸気は温室効果が高いのに温暖化効果を生みません。

    ↓がその説明から導かれる結論

    >気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。

    「理解出来ません」と言う前に原理説明を見てください。
    そのうえで原理説明のどこが理解できないのか説明してください。
    原理説明を無視して結論だけ見て「理解出来ません」では聞く気がないと言っているに等しい。

    説明を無視したら理解できないのは当たり前

    何回も同じ説明をさせないでください。

    水蒸気には飽和水蒸気量があるので、湿度が高まれば雨が降りやすくなります。
    だから、仮に、水蒸気発生量が際限なく増加しても大気中の水蒸気量が際限なく増加することはありません。
    そのため、地球全体の相対湿度年間平均ははほぼ一定に保たれています。
    結果、水蒸気は温室効果が高いのに温暖化効果を生みません。
    気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。
    一方では、CO₂には飽和量がないので、CO₂発生量が際限なく増加すれば、大気中のCO₂量も際限なく増加します。
    結果、大気中の含有量が大きく変動するCO₂は温暖化効果を生みます。

    Re: 出典に説明されています

    済みませんが、
    >気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。
    とおっしゃる理屈が理解出来ませんでした。

    出典に説明されています

    水蒸気には飽和水蒸気量があるので、湿度が高まれば雨が降りやすくなります。
    だから、仮に、水蒸気発生量が際限なく増加しても大気中の水蒸気量が際限なく増加することはありません。
    そのため、地球全体の相対湿度年間平均ははほぼ一定に保たれています。
    結果、水蒸気は温室効果が高いのに温暖化効果を生みません。
    気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。
    一方では、CO₂には飽和量がないので、CO₂発生量が際限なく増加すれば、大気中のCO₂量も際限なく増加します。
    結果、大気中の含有量が大きく変動するCO₂は温暖化効果を生みます。

    Re: つづき

    >気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。
    とおっしゃる論理が理解出来ません。

    つづき

    気温変化に伴う飽和水蒸気量の変化により、温暖化効果を加速する効果はありますが、それ自体に温暖化効果はありません。
    一方では、CO₂には飽和量がないので、CO₂発生量が際限なく増加すれば、大気中のCO₂量も際限なく増加します。
    尚、原発周辺の気温が上がっても、地球全体の平均で見れば僅かな変動に過ぎません。
    よって、このページに書かれた原理では地球温暖化にはほとんど寄与しません。

    チェリーピッキングはやめましょう

    原発が温暖化の原因にならないことは以下に説明されています。
    https://twitter.com/kei_sakurai/status/1425883351064334339
    年間のデータと思いますが、
    太陽から地球に届く熱量:180PW
    地球温暖化の熱量:1100TW
    人間活動での全エネルギー発生量:19TW
    発電を全て原発で賄っても地球温暖化に必要な熱量には足元にも及びません。

    >水蒸気は二酸化炭素の約二倍の地球温室効果が有るようです。

    出典から都合の良いことだけをピックアップして都合の悪いことを無視するのはやめましょう。
    2つの出典のどちらにも水蒸気の温室効果が高くても温暖化効果を生まない理由が明記されています。
    水蒸気には飽和水蒸気量があるので、湿度が高まれば雨が降りやすくなります。
    だから、仮に、水蒸気発生量が際限なく増加しても大気中の水蒸気量が際限なく増加することはありません。
    そのため、地球全体の相対湿度年間平均ははほぼ一定に保たれています。
    結果、水蒸気は温室効果が高いのに温暖化効果を生みません。
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